「プログラミングスクールはやめとけ」とネット上にて言われてることがあります。
プログラミングスクール受講を検討している時にそんな意見を見ると不安になりますよね。
プログラミングスクール自体は未経験でも実務につながるスキルを習得できて、エンジニアに転職しやすくなるので、受講して損はありません。
ただ、スクールに行ったからといって、全員が満足いく学習と転職ができているかというとそうでもない部分があります。
後々後悔しないためにも、受講する前にスクールについてよく知っておくことが大事です。
そこで本記事では、「プログラミングスクールはやめとけ」と言われる理由について説明するとともに、その選び方や注意点を解説していきます。
目次
「プログラミングスクールはやめとけ」と言われる理由
なぜ「プログラミングスクールはやめとけ」と言われるのかその理由と実態について説明していきます。
プログラミング学習とスクールの本当のところを知った上で、自分にとって本当にスクールが必要なのかよく検討しましょう。
授業料が高い?
プログラミングスクールの受講料はスクールによって差があるものの、平均的には数十万程度するところがほとんどです。
本当にその価格に見合ったサービスが受けれるのか?と疑問に思う人も多いと思います。
たしかに書籍などを使って独学で学習することも可能なので、そうした努力ができるならわざわざ高い授業料を払う必要はなさそうです。
ただ、プログラミングの独学に失敗する人も少なくなく、独学によって学習期間が1年以上となるところをスクールに通うことで3ヵ月から半年程度となるなら費用対効果は決して悪くないと思います。
いきなりスクールに頼るのではなく、まずは独学でも勉強してみて、独学では学習の方向性が見えないなと感じたらスクールも検討してみましょう。
なお、完全無料で通えるプログラミングスクールもあるので、金銭面がネックとなっている人はそちらもチェックすることをおすすめします。
プログラミングは簡単ではない?
プログラミングスクールの宣伝や広告を見ると、プログラミングは誰でも簡単に習得できると思ってしまう部分もあるのではないでしょうか。
スクールで学習できるとしてもプログラミング学習はやはり難易度は高いほうですし、講師に頼りっきりではスキルは上がっていきません。
プログラミング基礎学習だけで200時間~300時間必要とされていますし、実務で一人前となるためには500時間~1000時間は見ておく必要があります。
エンジニアに転職できたとしてもスキルアップのために勉強しつづけなければなりません。
スクールに通えばすぐプログラミングを習得し、転職もできて、年収アップも容易と思っているなら、その考えはやめましょう。
スクールに行かなくても転職できる?
未経験からエンジニアへの転職自体は、転職サイトなどを利用して、自力で行うことが可能ですので、未経験だからといってプログラミングスクールに行かなければならないというわけではありません。
また、スキルに関しては、スクール卒業せずとも、IT系の資格を取得したり、ポートフォリオを作成したりしておけば、エンジニア未経験でもアピールとなるでしょう。
ただ、IT業界のことをよく知っておかないとブラック企業に転職してしまうリスクもあります。
エンジニアとしてキャリアアップしていくためには企業選びも大事で、ブラック企業に入社してしまうとスキルのつかない案件にしか配属されず、何年経ってもスキルアップできないということになりかねません。
1人で企業選びや面接対策をするのは大変ですし、企業選びに失敗するとキャリアの軌道修正が困難になると思います。
プログラミングスクールでは、就職支援のサービスを提供しているところが多く、専門家からキャリアに関してアドバイスをもらえたり、優良企業への紹介をしてくれたりします。
着実にエンジニアとして成長できるようなキャリアを歩んでいきたいならスクールの利用も検討しましょう。
紹介される企業はブラック?
「プログラミングスクールはやめとけ」と言われるとして、紹介される企業がブラックという声がたまにあります。
その多くがいわゆるSES企業と言われており、SES企業の案件はプログラミングスキルがアップせず、エンジニアとしてはなかなか成長しづらいというデメリットがあります。
プログラミングスクールに通ってまで就職先がSESだと、スクールに通う意味がないのでは?という考えが根底にあるのでしょう。
たしかにスクールによっては紹介する企業がSESというケースもありますが、自社開発系や受託開発系企業への紹介も行っています。
優良企業への紹介で定評のあるスクールだとしても、受講生のポートフォリオの質や面接対策がよくないと結局はSESしか受からなかったというパターンもあります。
いい企業へ転職できるかどうかは、結局その人自身の努力が大事なのです。
いずれにせよ、スクールの就職支援目的で受講するならば、どんな企業への紹介をしているのかしっかり把握しておくようにしましょう。
講師の質が低い?
ネガティブな口コミなどで多いのが講師の質が低かったというものです。
スクールを受講された方の中には、残念ながらいい講師があたらなかったり、相性が良くなかったりする場合があるようです。
また、担当している講師がエンジニア経験があまりないアルバイトだったという実態も一部にはありました。
一般的には、エンジニア経験豊富な人が指導してくれるところが多いのですが、一部当たりはずれがあるのかもしれません。
学習をスムーズに進めていくためにも、学習上どんなサポート体制なのか事前に把握しておくとともに、スクールの口コミや評判も合わせてチェックしておくようにしましょう。
カリキュラムは独学と変わらない?
どのスクールもオリジナルなカリキュラムを組んでいますが、多かれ少なかれ受講生が自身の課題に取り組んでいく形をとっています。
つまり、講義を聴いたり、常にマンツーマンで指導を受けたりというイメージとは異なります。
チーム開発がカリキュラムにある場合もありますが、基本的に自習をベースにわからない点を随時質問するといった形です。
そうした実態があるので、人によっては独学と変わらず放置されていると感じるかもしれません。
とはいえ、未経験者にとっては独学で挫折するよりは学習しやすい環境ではあります。
スクールに依存しすぎず、主体的に学んでいく姿勢が大事です。
プログラミングスクールで後悔しないために大事なポイント
カリキュラム・サポート体制をチェック
まずは自分に合ったカリキュラムとなっているスクールを選びましょう。
学ぶ言語や学習期間、どういった形式で学習を進めていくのかしっかり把握しておきたいところです。
スクールによってカリキュラムは様々です。
例えば、スクールの中には課題を与えられて、基本自力で進めつつ、わからない点を講師に聞くといったように独学に近いところもあり、その場合、主体的に勉強できない人は合わないかもしれません。
また、基本どのスクールでも質問はできると思いますが、回数や時間帯の制限、質問形式(メール、チャット、対面)などで微妙な違いがありますからチェックしておきましょう。
無料体験・カウンセリングを受けておく
カリキュラムやサポート体制などはネット上の情報だけだとわからないことが多かったりします。
お金を払ってから「こんなはずじゃなかった」とならないように無料体験・カウンセリングを受けておき、疑問・不安は解消しておきましょう。
就職支援の内容と就職先を把握する
未経験からエンジニア転職を目指しているなら就職支援の内容と就職先を把握しておきたいところです。
一般的には自社開発系企業への紹介を積極的に行っているところがおすすめです。
口コミ・評判をチェック
公式サイトをよく見たり、無料体験を受けたりしても、プログラミングスクールの実態はなかなか掴めないものですので、口コミ・評判もチェックすることをおすすめします。
講師の質が低かった、質問しても返信が遅かったといった口コミ・評判はよく見受けられます。
ただその信憑性は確かめようがないので、あくまで参考程度に留めておきましょう。
※当サイト「variiis」でもこれからエンジニア転職を行いたい人向けにプログラミング学習・スクール選びのサポートを行っております。
詳しいサポート内容は下記のリンクをご覧ください。
まとめ
「プログラミングスクールはやめとけ」と言われる理由には様々あることがわかりました。
スクールに過大な期待をするのはやめておきましょう。
ただ、スクールは独学では難しい効率的な学習や就職支援のサポートなどがあるので、スクールをうまく利用すれば、未経験から優良企業への転職もしやすくなるメリットがあります。
「プログラミングスクールはやめとけ」といった世間の口コミに惑わされず、スクールが自分にとって本当に必要なのか自己分析し、必要ならば、慎重にスクール選びをしましょう。