働く誰もが聞いた事のある「ワークライフバランス」。
ワークライフバランスという言葉の定着が近年進んでいます。ワークライフバランスを謳い文句にする企業も増えております。
ワークライフバランスとはなんなのか？？
今回はこのワークライフバランスについて解説します。
日本が抱える問題点
近年、日本では以下の様な問題を抱えています。
- 労働時間の長さ
- 働き手の減少
これらを簡単にご説明します。
・労働時間の長さ
厚生労働省の調査によると平成30年の年間労働時間の1,769時間ですが、平成2年は2,052時間。昭和45年にはなんと2,239時間というデータがあります。
昔は就職したら最後まで同じ会社にいる「終身雇用」という考え方が浸透しており、「会社に尽くす」という考え方が当たり前の時代でした。
これが、労働時間の長さに繋がっていたのです。
しかし、時代が進むにつれ多種多様な考え方が生まれ、「一つの会社に尽くす」という考え方が弱まってきました。
その結果、プライベートも重視する傾向になり、長時間労働が問題視される様になりました。
・労働人口の減少
近年日本では少子高齢化が問題となっています。
内閣府の発表によると労働力人口は2014年6,587万人になり、2030年5,683万人、2060年には3,795万人へ減少し続けると予想されています。
働き手が減り続けると、企業が人材不足に陥ってしまいます。
業績は好調なのに、人材不足により倒産する「人手不足倒産」というケースも発生しています。
この様に日本は様々な問題を抱えています。
これらの問題を改善する為に、政府がワークライフバランスを提唱し始めたのは、平成19年12月の事です。(ここからワークライフバランスという言葉が使われています。)
これは
「長時間労働の抑制、年次有給休暇の取得促進、特に配慮を必要とする労働者に対する休暇の普及等、労働時間等の設定の改善に向けた取組を推進する」
という内容です。
昔ながらの長時間労働や働く環境が問題視されており、それらを改善する為この政策が発表されました。
この「ワークライフバランス」を重視する事により
・労働時間が是正され、メリハリがついて社員が活発に働ける
・企業が「ワークライフバランスを重視しています」というアピールをする事で、人材確保に繋がるという事になります。
「労働時間が減ればいい」という訳ではない
ここまでワークライフバランスの成り立ちを簡単にご説明してきました。
ワークライフバランスは長時間労働を減らし、プライベートを充実させる事が中心ではありますが、人によっては「労働時間の減少＝幸福度の上昇」という訳ではありません。
ワークライフバランスとは「仕事とプライベートの調和」を意味しています。
調和ですので「休みが多ければ良い」ではなく、「仕事が少ないのが不満。もっとやりがいを得たい」というのもワークライフバランスとなります。
ただ、そういった悩みを持つ方の中に「今の会社ではやりがいを得るのは難しい…」と感じている方もいるのではないでしょうか。
その場合は新たな事業を始めてみては如何でしょう。
経済的支援の存在
政府の「仕事の生活の調和」の政策の中に「経済的支援」というものがあり、その一種で「新創業融資制度」というものがあります。
「新創業融資制度」というのは、新たに事業を始める方や事業を開始して間もない方に、事業計画次第では無担保・無保証人で融資してくれる制度です。
政府のワークライフバランスの政策にはこの他にも
・子育てサポート企業に対する税制優遇制度
・セーフティネット貸付制度
・教育訓練給付制度
・求職者支援制度
等、いくつかの経済的支援が用意されています。
詳細は以下のサイトに載っていますので、ご興味がある方は覗いてみて下さい。
(仕事と生活の調和推進サイト：http://wwwa.cao.go.jp/wlb/kanren/kanren2.html)
働く上でワークライフバランスは欠かせない
個人によって捉え方が違うワークライフバランス。
「収入は程々で良いから休日が多く欲しい！」という方や「休日は程ほどでしっかり働いて大きな収入を得たい」という方と様々です。
働く上で自分が何を重視するのか。
今はワークライフバランスを重視する企業は増えており。サイボウズと言ったIT企業は残業を０で働くなど個人んの意思を尊重する働き方を選択できるような企業も増えています。
近年では男性の長期育休取得もそうかと思います。
そういった視点も増え前て働きたい会社などを再度何してみる良いかもしれません。
ワークライフバランスも相談できる転職エージェント
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